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「何するの?」犬のトレーニングの多様化

執筆者の写真: Kaneko YukiKaneko Yuki

更新日:1月23日

こんにちは、悠さんです。


「犬のトレーニングって何するんですか?」

これ、よく質問されます。


確かに、ドッグトレーニングってあまり馴染みがないかなと思います。


犬のトレーニングといえば、おすわり・ふせ・まて・おて

そんなイメージではないでしょうか。


もしくは、災害救助犬や警察犬のトレーニングをイメージする方もいるでしょう。


そのイメージはあっています。



一方で、動物病院の診察や手入れなどを円滑に行うためのトレーニング(以降:受診動作訓練)は、あまりピンとこないかと思います。


動物園では、このトレーニングを取り入れている所は増えてきているようですが

一般家庭の動物(犬や猫など)の飼い主さんで、このトレーニングを知っている方は

ごく少数です。


前者のおすわり・ふせ・まて等は、どちらというと

人側の一方的な都合で、犬をトレーニングしている感じです。

「人の指示に犬が従うこと」を目的をしているイメージです。


後者の受診動作訓練は、動物達が主役です。

動物が健康過ごしてもらうために、どうしても検査やお手入れをしなくてはいけないけど

束縛されて注射されたり、水で濡らされたりするのは嫌だよね。


でも病気になって欲しくない。


例えば

動物園で飼育されているキリンでは、運動不足などで、ひづめが自然に削れないため伸びすぎてしまう。「過長蹄」と呼ばれ、膝や関節を痛めてしまう。

結果的に死にいたることもある。


そのため、爪切りができるようにトレーニングする。


爪切りといっても、飼育員にとっては命懸け。


爪を切っているあいだじっとしてもらう、器具の音に慣れてもらう、足を触っても嫌がらないようにしてもう。足を台の上に載せてもらう。


実際に爪を切れるようになるまでには、とても長い時間がかかる。



だから、すみませんがご協力していただけませんか?


というスタンスでトレーニングを行います。

あくまで人はさせていただく立場です


動物がどこまでなら受け入れてくれるのか?をゆっくり慎重に判断して行きます。

「動物のYES・NOに人が合わせること」が大事になります。





当店のトレーニングの話になりますが

出張トレーニングやサロンでのトレーニングでは、受診動作訓練をメインに行っています。


一方で、お預かり中でのトレーニングでは、おすわり・ふせ・まて、ハウスなどの他

様々なトリックを覚えてもらっています。



このようなトレーニングは犬とのコミニケーションの多様化につながり、

報酬ベースでトレーニングを受けた子は

トレーナーだけでなくトレーニングしている場所も大好きになっていきます。



好きになってくれると、緊張せず落ち着いて過ごせるようになったり、こちらからのアプローチを快く受け入れてくれるなどのメリットも生まれます。



私の個人的な考えになりますが

動物を従わせるということが好きではありません。

なので「犬のトレーニングって何するんですか?」の答えとしては、

「犬が楽しくなるように工夫して遊びます」って感じですね(笑)









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