こんにちは、悠さんです。
「犬のトレーニングって何するんですか?」
これ、よく質問されます。
確かに、ドッグトレーニングってあまり馴染みがないかなと思います。
犬のトレーニングといえば、おすわり・ふせ・まて・おて
そんなイメージではないでしょうか。
もしくは、災害救助犬や警察犬のトレーニングをイメージする方もいるでしょう。
そのイメージはあっています。
一方で、動物病院の診察や手入れなどを円滑に行うためのトレーニング(以降:受診動作訓練)は、あまりピンとこないかと思います。
動物園では、このトレーニングを取り入れている所は増えてきているようですが
一般家庭の動物(犬や猫など)の飼い主さんで、このトレーニングを知っている方は
ごく少数です。
前者のおすわり・ふせ・まて等は、どちらというと
人側の一方的な都合で、犬をトレーニングしている感じです。
「人の指示に犬が従うこと」を目的をしているイメージです。
後者の受診動作訓練は、動物達が主役です。
動物が健康過ごしてもらうために、どうしても検査やお手入れをしなくてはいけないけど
束縛されて注射されたり、水で濡らされたりするのは嫌だよね。
でも病気になって欲しくない。
例えば
動物園で飼育されているキリンでは、運動不足などで、ひづめが自然に削れないため伸びすぎてしまう。「過長蹄」と呼ばれ、膝や関節を痛めてしまう。
結果的に死にいたることもある。
そのため、爪切りができるようにトレーニングする。
爪切りといっても、飼育員にとっては命懸け。
爪を切っているあいだじっとしてもらう、器具の音に慣れてもらう、足を触っても嫌がらないようにしてもう。足を台の上に載せてもらう。
実際に爪を切れるようになるまでには、とても長い時間がかかる。
だから、すみませんがご協力していただけませんか?
というスタンスでトレーニングを行います。
あくまで人はさせていただく立場です。
動物がどこまでなら受け入れてくれるのか?をゆっくり慎重に判断して行きます。
「動物のYES・NOに人が合わせること」が大事になります。

当店のトレーニングの話になりますが
出張トレーニングやサロンでのトレーニングでは、受診動作訓練をメインに行っています。
一方で、お預かり中でのトレーニングでは、おすわり・ふせ・まて、ハウスなどの他
様々なトリックを覚えてもらっています。
このようなトレーニングは犬とのコミニケーションの多様化につながり、
報酬ベースでトレーニングを受けた子は
トレーナーだけでなくトレーニングしている場所も大好きになっていきます。
好きになってくれると、緊張せず落ち着いて過ごせるようになったり、こちらからのアプローチを快く受け入れてくれるなどのメリットも生まれます。
私の個人的な考えになりますが
動物を従わせるということが好きではありません。
なので「犬のトレーニングって何するんですか?」の答えとしては、
「犬が楽しくなるように工夫して遊びます」って感じですね(笑)
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