top of page
執筆者の写真uotani aki

「食事量それで本当にあってる?」問題行動は食事で予防できる


ときどき、とても痩せている子犬を連れて、わたしのところにしつけ相談に来られる方がいる。


あばら骨が手で触ってわかるぐらい痩せてる。


ゴリゴリ〜って具合にね






こういった子犬は、たいがい元気いっぱいで、

「元気すぎて飼い主さんが手を焼いている」から相談に来ているってことがほとんどなんだけど



食欲がないんちゃうか?というと、そうでもないらしい。



飼い主さん曰く「ご飯は毎回ガツガツとたべてるのに、全然太らない」と。


また「獣医さんに、診てもらったんですけどとくに異常はないですって言われました」


ということからも、病気でもないみたいやね。






じゃあ

なぜ痩せている?



答えは、十分に食事を与えてもらってないからなんだよね。



飼い主さんが、愛犬を可愛がっていないかというと、それは違う。

中には、毎日ワンちゃん日記をつけるぐらいに、熱心にお世話をされている方もいるんだよ。



じゃあ、なぜかというと、

ほとんどの場合、子犬を買ったペットショップやブリーダーから言われたことによるものなんだ。


子犬を買った際に「食事の量はこれぐらいで、一日3〜4回与えてくださいね。フードはこちらを使ってください」などと指導されるということだね。



あなたも、思い当たるふしはありませんか?

子犬買ったときに、言われた覚えはないかな?( ̄▽ ̄)



もちろん、子犬の食事は適当ではあかんから、売る側が指導するのも当然やと思う。


すべてのペットショップやブリーダーがそうだと言うわけではないが、聞いてる限りだと

一部のペットショップやブリーダーが指導する食事の量が少ないようです。



そして「一生懸命大切に育てよう!」っていう真面目で責任感のある飼い主さんほど、その食事量を守ってしまい


結果的に、子犬は痩せてしまうということだね。



ペットショップやブリーダーは意図的に食事の量を減らしているって可能性もあるよね。


「食事の量減らし意味あんの?」って思うかもしれないけど、大有り。




まずは、食事の量を少なくすると、栄養分が足りず成長が遅れる。

つまり「小さい体型を長いこと維持できる」ってこと。



「小さければ小さいほど売れる」のが日本のペット市場ってもんだから、食事を与えすぎてグングン成長してもらっては売れなくなって困る。



だから、なるべく成長を遅らせたい!そういう思惑があるらしいね。


最近、『豆柴』が流行ってるせいか、やたら小さくて痩せてる柴の子犬をよく見かけるのは、偶然ではないと思っている。




次は、子犬は食事を増やしすぎると下痢になりやすいってこと。


消化気管がまだ発達してないからね。

食べ物が体内に一度にたくさん送られると、消化不良になってまう。



「うちの子、おたくで買った後すぐ下痢になりました!」

などという、トラブルのもとになりかねん。



だから、食事の量は少なめに伝えとくか!

そういう思惑もあるようだ。



真意のほどは定かではないが、もしそうだとしたら、ペットショップやブリーダーの利益のために、飼い主さんが辛い思いをしていることになるし


その被害を受けるのは、ほとんど真面目な飼い主さんである。


少し適当なぐらいの方が良いのかもしれないね。



だいたい、自然界だったら「一日何g」なんて絶対気にしないだろう。


「昨日は食べ過ぎたから、今日はこのぐらいにして、あとは隠しておこう」ぐらいの感覚だと思うw



子犬といっても、活動的な子犬もいるし、寝てばかりの子犬いるやんか。

犬種によってサイズが違うから成長速度も違う。

消化吸収の悪い餌、良い餌もあるから、正確な量なんてそもそもわかるわけないんだよね。





じゃあどうしたらええか?




子犬の食べ方をよく観察すべきだね。


食事を食べ終わった後で、食器を舐め回すようなら、おそらく少したりてない。

だからね、翌日の量を10分の1ぐらい増やしてあげてみ。



次の日も同じようだったら、また同じ量増やしてあげる。


どっかで、食器を舐めなくなったり、がっつかなくなったり、途中で飽きてどっかいくようになると思う。



そうなったら、それが”今の”その子に適切な量だね。


残してどこかに行くなら、さっさと食器は下げてしまおう。

「一回の食事量は一息で食べる量」が目安。



ある程度成長すると(だいたい6ヶ月ぐらいかな)、食事を残すことが増えてくることが多い。それを心配する必要はなくて、成長に必要なエネルギーが減ったってことだね。



この時に「食事に飽きたのかしら・・・」と思って、餌を変えたり、トッピングを追加する人が多いけど、これは悪手だ。


イヌは単に「もうこのぐらいでいいや〜、残そっ」って思っただけなのに、それに対してご褒美をもらった形になるわけだから、当然もっと残すようになるわな。



「晩ご飯を残したら、デザートあげる♫」って言われてるようなもん。



人間だって成長すると食事の量は減る。

なのに、イヌは変わらず食べ続けると思っているから、残すと心配になるんちゃうかな。



1日に必要な食事量なんてものは、あくまで目安。


そこまで数字にこだわる必要はないんやで。


食べた後、残したり下痢になるようなら、与え過ぎ。

食べた後、食器を舐めまわしたりウンチが小さくコロコロだったら、少な過ぎ。



その子の様子を確認しながら、微調整していくのが大事やと思うよ^_^





余談


餌の量が少なくて痩せている子犬は、問題行動(問題かどうかはあくまで人それぞれ)を起こしやすい。


毎日「ああ〜腹へった〜」って思ってると、食事の時間になると興奮するようになる。

そりゃあ、1秒でも早く欲しいわけだからね。


そして、吠えたり、飛び付いたりして催促するようになるだろうね。

拾い食いや食糞も頻繁にするようになるで。


それが学習されて繰り返されることで、あなたを困らせることになるかもね。


私たちはお腹空いてたら、イライラしやすかったり、寝れない時あるでしょ。

子犬も一緒やで。


お腹空いてたらイライラして、噛みやすくなる。


問題行動の予防という視点からも、痩せすぎはよくないね。




























閲覧数:40回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page