『お手』しかできないのには訳がある
〜お手は得意です〜
コンサル中のちょっとした一コマ


別に、飼い主さんは試しているわけではありませんが、ドッグトレーナーをしていると、こういうことがたまにあります。
要するに、『お手』はよくできるけど
『おすわり』と『伏せ』がごっちゃになっているということですね
あなたの愛犬はどうでしょうか?
「おすわり」って言ったのに伏せをしたり
その逆になることはありませんか?
これはこれで可愛いのですが
なぜ、この現象が起こるかというと
このようなワンちゃんは、音声の刺激よりも視覚の刺激で判断しているからですね。
例えば、「お手」は犬にとって比較的簡単な動作です。
それは、音声と視覚の両方が合図になっているからです。
(おやつを持っているなら、さらに”匂い”という嗅覚刺激も追加されます)
お手をする時には、
犬目線だとあなたの手が目の前にあるという状況です。
あなたは、手を出さずに愛犬に「お手」ということは、おそらく無いと思いますからね。
その上、「お手!」と合図が送られます。
犬は2つの合図を元にして、手の上に前脚を置けばご褒美がもらえる。
そういうシチュエーションだと、犬にとって非常に理解しやすいのです。