〜お手は得意です〜
コンサル中のちょっとした一コマ
別に、飼い主さんは試しているわけではありませんが、ドッグトレーナーをしていると、こういうことがたまにあります。
要するに、『お手』はよくできるけど
『おすわり』と『伏せ』がごっちゃになっているということですね
あなたの愛犬はどうでしょうか?
「おすわり」って言ったのに伏せをしたり
その逆になることはありませんか?
これはこれで可愛いのですが
なぜ、この現象が起こるかというと
このようなワンちゃんは、音声の刺激よりも視覚の刺激で判断しているからですね。
例えば、「お手」は犬にとって比較的簡単な動作です。
それは、音声と視覚の両方が合図になっているからです。
(おやつを持っているなら、さらに”匂い”という嗅覚刺激も追加されます)
お手をする時には、
犬目線だとあなたの手が目の前にあるという状況です。
あなたは、手を出さずに愛犬に「お手」ということは、おそらく無いと思いますからね。
その上、「お手!」と合図が送られます。
犬は2つの合図を元にして、手の上に前脚を置けばご褒美がもらえる。
そういうシチュエーションだと、犬にとって非常に理解しやすいのです。
一方で「おすわり」や「伏せ」は
合図となる明確な刺激が少ないため、犬の思考は混乱しやすくなります。
なので、お手と同じように視覚的合図(ハンドシグナル)も加えましょう!
ハンドシグナルに否定的な見方をされるドッグトレーナーもいますが、
犬にとっては、音声+視覚の両方を合図にしてあげた方が、判断が楽になるはずです。
たしかに言葉の指示だけで、愛犬がお座りしたり、伏せをしたりできると
「かっこいい!」「お利口!」と思うかもしれませんが、
犬の訓練競技会にでるような飼い主さんでなければ、犬にとって理解しやすい教え方の方が、私は良いと思います。
なので
もし、犬に何か動作を教えたいなと思ったら、分かりやすい合図を作ってみましょう。
例えば、
お座りは、「おすわり」(音声刺激)+ 人差し指を立て上にあげる(視覚刺激)
伏せは、 「伏せ」(音声刺激)+ 人差し指で地面を指す(視覚刺激)
犬に、言葉だけで判断させて正確な動作をしてもらうには、かなりの練習が必要になります。
逆にいうと、それができる犬はかなり賢いと言えますね! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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