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【子犬】過保護に育てた結果


■怖いから吠えてる






「うちの犬、外でちょっとでも物音がすると『キャンキャン!キャンキャン!!』とけたたましく吠えるので正直困っています・・・なんとかなりますかね?」


このようなことを、マンションで犬を飼っている方からよく質問されます。


確かに、マンションや集合住宅だと、犬の吠え声は周りの住人に迷惑をかけてしまいやすいでしょう。


そのうえ、夏場は窓を開けている方も多かったり、昨今は在宅ワークが増えたことで、なおさら気を遣うと思います。



ところで、なぜこの飼い主さんの愛犬は外で物音がするだけで、けたたましく吠えるのでしょうか?


縄張りを守ってる?


それとも


飼い主の関心を引きたい?



それもあるかもしれませんが、ほとんどの場合



「怖いから」です。



例えば、あなたも、静かな夜にベランダから物音がしたら、ビクッ!っとすると思います。

その際、あなたは多少なりとも恐怖を感じていることでしょう。


そこで、以下のような対応をして恐怖を無くそうとするでしょう。


「誰かいるの!?」と声をだす、

自らベランダまで確認しに行く、

怖すぎてジッとする、

「あなたちょっと見てきて!!」と夫に確認に行かせるなどですね。


あなたの恐怖に対する適応力や、その時の状況によって、対応は変わってくるでしょう。






■『怖がりやすさ』は個性のひとつ



恐怖は、動物の生命維持に関わるもっとも主要な感情のひとつであり

恐怖を感じるからこそ、動物は傷や身の危険から逃れることができます。



ですが、恐怖感受性(恐怖の刺激に対しての反応)には個体差があります。


先ほどの例のように、ベランダで物音がしても平気で寝てられる人もいれば、朝まで布団の中でうずくまって寝られない人もいるということです。



このように、個体差が生まれるのは、遺伝と環境の相互作用のためと考えられており、

恐怖感受性が高い動物はそれが低い同種の動物に比べて、恐怖反応が過大になります。





■なぜ恐怖感受性が高くなるのか?



同じように外で物音がしても平気で寝ている犬もいれば

飛び起きてキャンキャンと吠える犬もいます。


後者の犬のようになってしまう背景には、幼少期に外界の刺激が少ない環境で飼育されていたということがあります。


例えば、2ヶ月ぐらいの子犬を飼い始めて、ワクチンプログラムの関係や子犬の安全を思って、”長期間”家の中だけで生活させてしまうと怖がりの犬になりやすいのです。

(長期間と曖昧に書いたのは、恐怖の感じ方に個体差があるからです)



「こういった子犬は、成長すると怖がりでなくなるのか?」というと

残念ながら、そうではありません。



「未知」の出来事に対してより激しく反応する傾向にあります。



その犬にとって「未知」の出来事の後に起こる環境の変化に適応することや

新たな知識を学習することが難しいのです。



つまり、今まで見たこともない物、聞いたことがない音などに対して、

過剰に怖がり「それが安全である」とか「自分には関係がないことだ」

と学習できない状態になるのです。



ちょっとした物音にも過剰に反応して激しく吠えてしまう犬は、恐怖感受性が高いため

トレーニングする際は、専門家の見てもらった方が良いでしょう。




■怖がりな犬はどうすれば良い?



動物福祉の観点から

現在では、刺激が極端に少ない状態は、過度な刺激と同じくらい回避すべきであるという認識が広まってきています。


そのため

穏やかで適度な恐怖やストレスに”適度”に曝すことが望ましいとされています



最適なストレスとは


すでに怖がりの犬であれば、部屋の中の家具の配置を変えたり、いつも置いていない物(例えばぬいぐるみとか)を置くだけでも、緩やかなストレスとなります。


まったく行ったことがない場所で、ゆっくり散歩するのも良いですね♪



■まとめ


怖がりやすさは、遺伝と初期の環境が関係している。


遺伝的に怖がりな子犬を、さらに外界の刺激が少ない環境で育てると、

成長しても、新しいものを過剰に怖がるようになる。


したがって、子犬のうちから、適度に恐怖やストレスを与えて、それを自ら克服できるようにしてあげる。


大事なことは過保護に育てすぎない・・・・です!(⌒▽⌒)






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他にも多数、犬に関しての記事を投稿していますので、もしよければ他の記事も覗いてみてください。(ひと記事は約3、4分で読み終えるぐらいにしています。)


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では!また!!




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