【犬のしつけ】噛まれた後にできることはない

こんにちは、ドッグビヘイビアリストのゆうさんです。
飼い主さまから相談を受けている中で、必ず聞かれることがあります。
それは「犬が〇〇したらどうしたらいいですか?」という質問です。
〇〇したらの中には、噛んだら、唸ったら、吠えたら、飛びついたら、引っ張ったらなどの言葉が入ります。
そして「やっぱり、叱った方がいいんですか?それとも無視したらいいんでしょうか?」
そういうことを気にされている方がたくさんいます。
ちなみにこういう時の私の返答は「できることはありません」です。
というのも、犬が〇〇した後に〇〇するというのは、たいして意味がないからです。
特にその行動を今度して欲しくないと思うのであれば、なおさらです。
ただし、行動のきっかけになっている刺激を取り除くことはできますよ。
とはいえ、行動が起こった以上、犬は何かしらの強化(報酬)を受けています。
報酬が発生しているので、同じ状況になると同じ行動が起こります。
そして大事なのは、その行動を”点”で捉えるのではなくて”線”で捉える必要があるといことです。
例えばあなたの愛犬には「足を噛んでくる」という行動があるとします。
点で捉えると「足に噛み付く」となりますが、これを線で捉えると
【あなたの方に視線を向ける ➡︎ あなたに近づく ➡︎ 足に視線を向ける ➡︎ 足を噛もうと口を開ける ➡︎噛む】という具合になります。
「足に噛む」という行動一つにも、その前に犬はたくさんの動作をしています。
そして噛んだ結果によってその行動の頻度が変わります。
□噛んだ結果良いことが起こった(例:遊んでもらえた) ⬅︎ 行動は増える
□噛んだ結果嫌なことがなくなった(例:嫌いな相手が離れる) ⬅︎行動が増える