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執筆者の写真uotani aki

【1日1秒ルール】子イヌがピタっと落ち着くようになる方法


あなたは、愛犬がなるべく『欲求不満』にならないように努力していると思います。


暑い日の散歩は、日が暮れる遅い時間に行ってあげたり。

他のイヌとの交流をさせてあげたり。

退屈しないように、一人遊びできるおもちゃを買ってあげる。

手作りの食事を与えたり

自分は上着を羽織って、夏場は愛犬のために冷房をガンガンに利かせてあげたり。


誰にでもできることではありませんね(°▽°)


あなたの愛犬は、毎日幸せに暮らせていることでしょう!




一方で、ある程度『欲求不満』をガマンさせることも必要です。

特に子イヌの場合は、あえてそういう環境に置くことも必要になってきます。



なぜなら『自分の感情と行動をコントロールする方法』を学ばなければいけないからです。



子イヌは、ガマンする能力が足りません。


他のイヌと遊びたい!かまってほしい!何かされるの嫌だ!


子イヌの欲求不満は、時に怒りの感情となります。

そして、怒りから攻撃行動へとまっしぐらに進んでしまう可能性があります。



例えば、かまって欲しくて飼い主の服や腕をガジガジするようになったりですね。


さながら「お菓子買って!買って!!」とお母さんを叩く子供のようです( ̄▽ ̄)




お菓子を大量に買ってあげれば、子供は満足するかもしれませんが、

お菓子でお腹いっぱいになったり、体重が増えたり、虫歯にもなるでしょう。


つまり、ある程度ガマンを教えることは、その子のためでもあるのです。




動物行動学者のパトリシア・マッコネル博士によると、

『深刻な問題を抱えた子イヌの中で、単生児(一回の出産に一匹だけで生まれた子犬)の割合が極端に高く、異常に攻撃的に育つ可能性があると示唆しています。


また、博士がそのような子イヌを自分で育てた時にこのような話をしています。


子イヌは生後5週目になったばかりだというのに、ある日触ると、うなり声をあげたのだ。

「生後5週の子イヌが飼い主にうなり声を上げるのは、5歳の子供がハサミで母親を突き刺そうとするようなものだ」』(参考文献:動物が幸せを感じるとき 新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド NHK出版)


博士は、その子イヌがどのように成長するのか恐ろしくなり、それ以来、触られるのを好きにすべく、長い時間をかけてトレーニングしたそうです。


子イヌをちょっと撫でるたびに褒美を与える方法(正の強化)により、やがて子イヌは触られることが好きになったようです。


実際にわたしも、触ると怒る子イヌのトレーニングを同じようにしてみたが、当初の頃よりも格段に喜んで触らせてくれるようになりました。




衝動の抑制と感情をコントールできるようになる方法



先程のマッコネル博士によると『イヌに欲求不満を我慢させる、一番良い方法は、「まて」と「おあずけ」だ。』といいます。


これについては、わたしも”概ね”同感です。←(概ねなのは、やりすぎると悪影響が出ることもあるからです)



例えば、「扉でまつ」(扉を出る時は人間が先だというリーダー論的な話ではありません)


散歩に行くとき、部屋に入る時、ドッグランに入る時など、イヌがちょっとの間でも静かに待つことを教えてみましょう。



子イヌがやんちゃで落ち着きがなければ「1秒」でも我慢できればオッケーです。

時間は、徐々に延ばしていけばいいのです。



この時注意すべきは

イヌに教えたいのは【衝動の抑制と感情のコントロール】です。

なので、「待て!待て!」と指示するのは間違いです。

多くの飼い主さんがやりがちですが、これではイヌを抑圧しています。


要するに「落ち着かせる」のではなくて「落ち着くのを待つ」スタンスが求められます。


あくまでイヌが自発的に感情をコントロールできるようにするためです。



イヌを抑圧するような方法だと悪影響になる場合があるので

こちらの記事⬇️を参考にしてください。







特別な知識や技術はいりません。

あなたはじっと何も言わず扉の前に立ち、落ち着くのをただ待つだけで大丈夫です。



「やった!外に出られる!」と興奮しているイヌも、あなたがジッとしていれば、必ず落ち着いてきます。

そうしたら、外に出るだけ。


どちらが先に出ても問題ありません。


毎回繰り返せば、おのずと落ち着いて扉が開くの待つイヌになるはずです。

衝動の抑制と感情のコントロールできるようになってきた証拠ですね^_^






散歩中に、他犬に吠えるイヌは、たいがい散歩に出る前から興奮しています。

そして、興奮状態のまま外に出るから吠えてしまうのです。


散歩中の問題かと思いきや、”散歩に出る前”に問題があったりします。




まとめ


このようにして、イヌが「自ら衝動と感情をコントロールできる」ように手助けしてあげるのが飼い主の務めです。



子イヌの頃は、どうしても衝動的に行動します。

「ご飯だ!!」「散歩だ!!」「他のイヌと遊べる!!」

ぴょんぴょん、ワンワン、バタバタと落ち着きのないのは、子イヌらしさだともいえます。



しかし、放っておきすぎは危険です。

その行動が繰り返されることで学習が働き、成犬になっても落ち着きのないイヌになる可能性が高いのです。


「落ち着きのないイヌ の方が良い」と言う方も中にはいるかもしれませんね。



衝動の抑制と感情のコントロールができるようになれば、さまざまな場面で欲求不満にも耐えることができます。


例えば、他のイヌと遊びたいの遊べない時、散歩に行きたいけど雨で連れて行ってもられない時など




ほとんどのイヌは欲求不満状態から怒りへ、そして怒りから攻撃へとなるので

「衝動の抑制と感情のコントロールをするトレーニング」を子イヌの時から始めておいて損はありません。



欲求不満を常に強いる環境は、やはりイヌにとって好ましくはありませんが、人と暮らしている以上「お留守番」や「自由に行動できない」シーンは多々起こります。



愛犬を「のびのびと育ててあげたい」「ストレスのない生活をさせてあげたい」という考えは、とても素晴らしいですし、誰にでもできることではありません。


あなたが当たり前のように愛犬にしてあげてることも、周りから見れば

「すごい!見習わなくっちゃ!」と思われることでしょう。



ですが、もしあなたの愛犬が「何事にも興奮しやすいイヌ」であるならば

一度、まずは「1秒待つルール」を取り入れてみてはいかがでしょうか?^_^



















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