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それも立派な散歩です

執筆者の写真: Kaneko YukiKaneko Yuki

こんにちは、悠さんです。


『散歩中の匂い嗅ぎがひどく、なかなか散歩が進みません。匂い嗅ぎをやめさせた方がよいのでしょうか?』


さて、今回は


散歩中に愛犬(オス犬)が地面や電信柱などをクンクンクンクン、クンクンクンクン・・・


なかなかその場から離れない様子で、引っ張ろうとすると逆に踏ん張ってしまう

なんとかやめさせても、次の電信柱でまた同じようにクンクン開始・・


そんなことの繰り返しで、果たしてこれは本当に散歩なのだろうか・・・?

というお話です。




匂い嗅ぎに対する欲求は、性別や年齢、はたまた天候によっても変わります。


しつこいぐらに匂いを嗅ぎたがるのは、やはり未去勢のオス犬が多く

そして、この現象はだいたい生後半年ぐらい経った未去勢のオス犬によく見られます。


というのも、この時期のオス犬は

性ホルモンである「テストステロン」がドバドバ増加します。

『男の子』から『漢』に変わっていく段階です。


人間でいうと、女の子が気になり始める中学生男子ぐらいでしょうか。

きちんと成熟してきている証拠ですね。


ちなみに、このテストステロンの量には個体差があります。

なので同じ月齢のオス犬でも匂いかぎをあまりしない犬もいます。


前に飼っていた犬や、友達の犬と比べて

「うちのこって異常なの??」とは思わないで大丈夫ですよ。



ところで

匂い嗅ぎをやめさせるべきかどうかについてですが


結論、犬が匂いを嗅ぐという行動は必ず必要です。



散歩がなかなか進まないことにイライラしてしまうのは分かります。

家に帰ってやらなくちゃいけないこともあるでしょうし、寒い中匂い嗅ぎが終わるのを待つのも体に堪えますよね。


とはいえ、匂い嗅ぎを不満に思ってしまうのは

もしかしたら散歩の目的が、”歩くこと”になってしまっているからではないでしょうか?


歩くことも運動になるのでもちろん大事です。

一方で、匂いをたくさん嗅がせてあげることも同じくらい大事なのです。



匂い嗅ぎは、犬にとっては最高の娯楽になります。


ですが、家庭犬は匂いを嗅ぐ時間は、基本的に散歩の時間だけに制限されており

おそらく満足できていないのだと思います。


そのため、短い時間で可能な限り匂い嗅ぎをして、周囲の他犬の情報をえようとしているのでしょう。


未去勢の雄犬の場合、テストステロンの分泌が落ち着いてきたら、匂い嗅ぎもだんだんと短くなっていきます。

おおよそ2歳半〜3歳ぐらいまでの辛抱です。



とはいえ、他所様のお宅の家の目の前で、ずっと匂いを嗅がせているのもバツが悪いかと

思いますので、その時はわりきって歩き始めるのも致し方ないとは思います。



「匂い嗅ぎをやめさせたい」←ではなくて

「他の人にあまり迷惑にならない場所で、匂い嗅ぎの時間を多めにとってあげよう」という考えにシフトしてみるのはいかがでしょうか。








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