ただ刺激に晒すだけでは慣れない


犬の飼い主さんから相談事を受けている時

愛犬が苦手なものを克服させるために、ただ単にその刺激に”晒しているだけ”の場合が多いなと感じます。




ちなみに晒すには「避けることができない難しい事態に身を置く」という意味があります。


例えばですが

「他犬に慣れてもらためドッグランに愛犬を連れて行き、そこで他の犬と接触させる」

「走行中の車を怖がるから、大通りに面したところを散歩して走る車に慣れてもらおう」「子供が苦手みたいだから子供の多い時間帯に公園に行こう」という感じです。


ドッグランの中は囲いで覆われていて逃げ場がなく

散歩中もリーシュに繋がれているので、犬は恐怖を感じる対象から自由に逃げられません。

つまり、犬にとっては避けることができない難しい事態に身を置いている状態です。


”すでに苦手になってしまっている場合”は、そのような環境に身を置いても、犬が自然とその刺激に慣れることはほぼありません。むしろ「より一層怖い」となってしまうことさえあります。


もしも、幼犬期の社会化の不足や過去の経験などによって、他犬・他人や車などに*恐怖反応が起こる犬を飼っていたとして、その子に対して「その刺激に慣れてもらおう」と考えるならば、恐怖反応を引き起こす刺激を弱くしてあげる必要があります。


*犬の恐怖反応には、身体を小さくする、暑くないのに呼吸が荒くなる、尻尾が付け根から後脚の間に入れられている、動きを止める、隠れるなどがあります


要するに「自分から2m離れている他犬」と「10m離れている他犬」では、10m離れている他犬の刺激の方が弱くなり、恐怖反応が起こりにくいということですね。




そして恐怖反応が起こりにくい状況下を作り、その刺激と「犬にとって良いことが起こる」を関連付けて学習させます。そうすることで、飼い主さんが望む「刺激に慣れた=反応しなくなった状態」を実現できます。


とはいえ、犬が苦手になっているものを克服させるのは、普通に日常生活を送っていても難しいため、罰を用いない専門家の指導のもとトレーニングを行った方が望ましいでしょう。



犬にとってせっかくの楽しい散歩も、苦手な刺激に晒される機会が多くなってしまうと、よくないストレスを多く抱えることになります。

それは時として、家の中での問題行動につながっていることもあります。


もし「うちの子って怖がりね」と思ったとしても、無理に怖がる刺激を与える必要はありません。怖がりな犬でも弱い刺激なら大丈夫という犬がほとんどです。

なので、そうやって刺激を弱くしながら徐々に刺激を強くしていく。これが”慣らす”という作業です。


『ただ刺激に晒すだけでは慣れない』

これはぜひ覚えておいてほしいことですね^^





















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