初めてイヌを飼った方から「何から教えたら良いですかね?」という相談を受けることがよくあります。
イヌに教えることと言ったら「おすわり・ふせ・まて・おて・おいで」などを想像すると思いますが、それらよりも、もっと大事なことがあります。
そこで今回は【イヌを飼ったらまずしておくと良いトレーニング】をご紹介します。
結論からいうと、それは
『ネームトレーニング』です
要するに、名前(名前でなくても良いですが)を呼ばれたらあなたの顔を見るようにするトレーニングです。
🐾なぜネームトレーニングが良いのか?
ネームトレーニングができるようになるメリットは以下になります。
イヌの行動を遠隔で一時的に中断できる
おすわりや伏せよりも教えるのが比較的簡単で実生活で使える
いわゆる問題行動の予防や改善ができる
飼い主が好きになる、意識するようになる
これができるようになると、例えば食糞・拾い食い・他犬他人への吠え・リソースガーディング(資源を守る行動)などを止めさせたい時に効果的ですし、呼び戻しの基礎を作ることが出来ます。
さらに、イヌは飼い主に対していい印象を持つようになります。
子犬の頃によくする「拾い食い」や「食糞」を叱って止めさせようとする飼い主さんがいますが、これは良くありません。
というのも、まだ飼い主との関係が築かれていないうちから、このような止めさせ方をすると、イヌとの関係に傷をつけてしまい不信感を抱かせます。
一方で、ネームトレーニングができると叱る必要は一切なくなります。
イヌの行動を叱って止めさせるのではなく、イヌがしようとした行動よりもあなたの呼びかけの方が価値が高いと学習させるからです。
ちなみにデメリットは
食事量の管理やトリーツを飽きさせないようにする工夫が必要なことです。
🐾どうやって教える?
練習方法はいたってシンプルです。
「名前を呼んで反応したらトリーツをあげる」これだけ。
●トリーツ
価値の高い物を用意しましょう。
ただし、あまりにも価値が高すぎたり、珍しいかったりして、興奮させすぎてしまうものは使用を控えましょう。
興奮状態では学習効率が悪くなります。
●やり方
ステップ1:家の中で、イヌがリラックスしている状態で名前を呼んでみて、反応したら「いい子」(褒め言葉はなんでも良いです)のあとにトリーツを一粒あげましょう。(耳がピクっと動いただけの反応でもOKです)
10粒ほど手に持っておき、それがなくなるまで淡々と繰り返します。
周りに気が散るものが極力ないように環境設定をし、多頭飼いの方は一頭ずつ練習しましょう。
ステップ2:家の中でイヌがリラックスしている状態で名前を呼び、顔があなたの方に向いたら「いい子」の後トリーツをあげましょう。これもステップ1同様に淡々と繰り返します。
ステップ3:家の中で8割ほど顔を向くようになったら、今度はイヌが”なにかしている時”
(例えば匂いを嗅いでいる時やふら〜とどこかに行こうとしている時とかね)に名前を呼んでみましょう。これも少しでも反応したらトリーツをあげます。
ステップ4:家の中での練習で8割ほど反応するようになったら、次は外でもしましょう。
庭があればそこで、なければ家の周りでします。
イヌが”落ち着いている時”に、名前を呼んでみて少しでも反応するようならトリーツをあげましょう。
ステップ5:8割ほどできるようになってきたら、次はイヌが匂いを嗅いでいたり、何かに意識を向けている時に名前を呼んでみましょう。反応できたらトリーツをあげます。
全く無反応の時は、一つ前のステップに戻りそれを繰り返します。
ステップ6:家の中でも外でも、イヌがなにかしているときに名前を呼んだ後、その行動を中断してあなたの顔をみてくるようになれば、ひとまず完了です。
【コツ】
全てのステップにおいて、最初は毎回トリーツを与えていきますが、安定してくれば、徐々にトリーツをあげる回数を減らしたり、与える間隔を変えていきます。
外での練習は、イヌにとっては気が散るものが多いので難易度が上がります。うまくいかない場合は、トリーツや場所・時間を変えてみるなど工夫してみましょう。
1セッションの時間は5分〜10分以内で終わるようにすると学習効率が上がります。
トレーニングをした日は手帳やカレンダーにチェックして、達成感を味わいましょう!
*注意点:名前を連呼しない
名前を呼ぶ時は一度だけはっきりと言うことです。
もしもイヌが無反応であれば、3秒後にもう一度はっきりと呼びましょう。
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