【ドッグラン】その行為危険かも!?結局怖がらせるだけ
更新日:2021年11月2日
■犬に慣れさせようと思って、ドッグランに連れて行っても、犬に慣れることはない
「ドッグラン」は日本において、犬が多数集まる数少ない場所です。
ノーリードで犬たちが思い思いに過ごす様子を見ることは、人々に笑顔をもたらしてくれます。
犬を飼ったことがない人も、公園や高速道路のサービスエリアで見かけることがあるぐらい馴染みのあることでしょう。ドッグランで犬同士が楽しそうに遊ぶ姿を見て、「うちも犬飼ったらドッグランに連れて行って他の犬と遊ばせてみたい!」そう考えたことがあるかもしれませんね。

一方で、他の犬と仲良くなってもらうためにドッグランに連れて行くというのは、危険な側面もあります。すでに他の犬が苦手な場合は、特に注意が必要になります。
🐾他犬に”慣らす”ためにドッグランに連れて行くのは危険
:以下は「散歩中に他犬に吠えてしまう犬」の飼い主さんのカウンセリング中に、よく耳にする内容です
外で他犬に吠えるのは、他犬に慣れていない(=怖がっているから)と考え、他犬に慣れれば吠えなくなくはずと思う
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他犬に慣れていないのは、社会化不足が原因だと考える(本やネットで調べて知った)
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社会化って他犬に触れ合わすことだと考える。
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他犬がたくさんいるところ・・ドッグランに行こう!
これは、飼い主さんのよくある勘違い行動の一つです。
確かに、生後約4〜6ヶ月までに他の犬と接触が少なかった子犬は、そのまま成長するとだんだん他の犬が苦手になってきます。なぜなら、他の犬との良好なコミニケーションの取り方を学ぶ機会がなかったからです。相手と意思疎通ができない、相手の動作の意味がわからない。いわゆる社会化不足の犬といわれることもあります。
恐怖心から他犬に対して吠えているとしたら、きちんと環境設定をして、ゆっくりと克服させるためのトレーニングをする必要があります。
そのため、他犬に対して苦手意識がある成犬をドッグランに連れて行っても、ただ良くないストレスを与えるだけです。そして、そのような良くないストレスにさらされていては、そもそもポジティブな学習をできる状態ではありません。「やっぱり怖い」と思わせて終わりです。
例えるなら、あなたがゴリラの群れに放り込まれるようなものです。しかも逃げ場のない場所で。(怖くないですか?もう縮こまるしかないですよね)