こんな「性格」や「飼い方」の特徴があったら要注意!
〜【将来、あなたの愛犬が吠えやすくなる可能性大】なこと〜
犬の問題行動とされるもので、最も多いのが「過剰な吠え声」です。
「犬は吠える動物」ということは誰しも理解していても、やはりご近所に迷惑がかかることがあります。
あなたは犬が大好きで「別に吠え声なんか気にしないわ」と思っていても、
隣近所の人は、犬の吠え声で、寝てるところを起こされたり、うるさくて窓が開けられないと思っているかもしれません。
そういう近所からの苦情もあってか、わたしの元にも相談に来られる飼い主さんがいらっしゃいます。
もし、飼い始めた犬がすごく吠えるようになってしまったら、改善するにはそれなりに苦労と時間を要します。
もしかしたら、一生付き合っていかなければならないこともあるでしょう。
さて、
そうならないためにも、あらかじめ子犬の時から”吠えやすくなりそうだな”と分かれば、予防できると思いませんか?
そこで、吠えぐせに困っている飼い主さんのカウンセリングをした際に
『すごく吠えて、家族やご近所さんを困らせてしまうような犬』には、
子犬の頃から【性格】や【生活環境】に、ある共通した特徴が見られました。
今回『もっとも多い3つ』をご紹介しようと思います。
(学術論文があるわけではなく、あくまでわたしの経験と飼い主さんのお話を元にしています。国や地域が違えば変わるかもしれません。)
①臆病な性格
1つ目は「臆病な性格」です。
子犬の時からすでに臆病だと、将来すごく吠える可能性が高くなります。
ちなみに臆病とは【ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること、あるいはその様子】です。
犬に限らず幼い個体というのは、基本的に好奇心が旺盛です。
例えば、子犬は新しいものを見つけると、多少の恐怖心はあっても好奇心がまさっているため、それを調べたりするものです。
結果「これは安全なものだ」「これは要注意だな」と理解することができます。
一方で、臆病な性格だと自ら行動しようとせずに、ジッとうずくまるか早々に逃げてしまいます。
これだと、この犬は何も学ぶことできません。
そのまま成長すると、どうなるかというと・・・
些細な刺激にも過敏になり、吠えるようになるでしょう。
家の外で少し物音がしただけでも「キャンキャン!キャンキャン!」とはげしく警戒吠えをするようになります。
なぜかというと、外の世界は危険に満ちていると”思い込んでいる”からです。
そのため、家の中という安全な空間から、とりあえず吠えて威嚇しているのです。
いわゆる内弁慶のような性格になります。
もしも、生後2、3ヶ月で
例えば少しの物音でも、オシッコをチビってしまうぐらい怖がるような子犬や
他の犬を見ただけで飛んで逃げるような子犬は、要注意です。
【予防方法】
➡︎生後4〜5ヶ月までの社会化が欠かせません。
「ワクチンの予防接種が終わってから」と悠長なことではとても間に合いません。
また、社会化のためにいろいろ経験させる際にも注意が必要です。
元々怖がりな性格な子犬は、”慎重”に経験をさせてあげないと、一度”怖い”と思ったらリカバリーが難しくなるからです。
②先住犬がいる
2つ目は「先住犬がいる」です。
吠えぐせがひどい犬は、8割がた先住犬がいます。
もし今後「二頭目を飼おうかな」とお考えのかたはもう一度よく考えてみてください。
「今飼ってる子が、とても大人しいから」と言って、2頭目も大丈夫かというと、
残念ですが一概にそうとはいえません。
経験上、先住犬が大人しくても、騒がしくても、二頭目は吠えやすい傾向にあります。
例えば、①のような臆病な性格の子犬だと、先住犬の後ろに隠れてしまい社会化がうまくできません。
すると、成長しても自信のない犬になり、これまた内弁慶のような犬になるでしょう。
また、先住犬がよく吠える犬だと、子犬はそれを見て同様の行動を学習します。
(これを模範学習と言います)
さらに、2頭目というのは「飼い主さんの注目を得たい」と考えます。
というのも、犬が複数いると、どうしても飼い主との時間は薄くなりがちです。
犬同士の繋がりも大事ですが、それよりも、飼い主との繋がりの方がもっとずっと大事です。
そのため、満たされない欲求(飼い主の注目)を得るために、吠えて関心をひくようになります。
【予防方法】
➡︎先住犬がよく吠える場合は、2頭目はあきらめるかトレーニングして吠えないようにしてから迎え入れる方が良いでしょう。
仕事で忙しいお留守番が長いなど、犬と接する時間が確保しづらい場合は、複数飼育はお勧めできません。
たまに「1頭でお留守番をさせるのがかわいそうで2頭目を飼いました」という方がいますが、「犬を増やすことで、先住犬があなたと過ごす時間が減ることになるのは、かわいそうではないのかな?」と思ってしまいます。
とはいえ、多頭飼育を完全に否定するわけではありません。
多頭飼育は、うまくいけばとても楽しい生活を送れます。
犬同士の相性が良ければ、遊び相手になってくれたり、良いマナー(トイレなど)を教えてくれたりもしますからね。
ですが、事実として吠えぐせのひどい犬の多くは2頭目以降です。
子犬の時から、吠えぐせが身につかないように管理してあげる必要はあるでしょう。
③世話を疎かにされている
3つ目は「世話が疎かになっている」です。
世話が疎かになているというのは、何も世話をしていないということではありません。
世話が後手に回っているということです。
子犬だけでなく、他に子供の世話や家事もしなければいけないような、忙しい飼い主さんだと、どうしても子犬の世話が後回しになってしまうことも多くなるでしょう。
ケージにいれっぱなしになってしまって、子犬が排泄しているのに気がつかない。
エサをあげるのが遅くなってしまう。遊んであげる時間がない。
そのように、相手にされないと、子犬は吠えることで「ウンチとって」「お腹すいた」「遊んで」など要求を飼い主に伝えるようになるでしょう。
そして、子犬が吠えた後で、飼い主さんがアクションを起こすと、吠えることでコミュニケーションが成立したと考えます。
すると、だんだんと吠えることが増えていって、それが癖になるのです。
要するに、世話が後手に回ってしまうことで子犬が吠える動機を作ってしまっているのです。
【予防方法】
➡︎家事・育児・仕事などで忙しいかもしれませんが、なるべく子犬の世話は優先してあげた方が良いでしょう。
吠える前に、欲求を満たせてあげられれば、必然的に吠える行動自体が表れません。
■まとめ
以下かがったでしょうか。
今回、将来吠えやすくなる子犬の特徴として
『臆病な性格』・『先住犬がいる』・『世話が疎かになっている』を挙げさせていただきました。
「うわ〜うちの犬、全部当てはまってる!吠える犬確定やん!」と思ったかもしれませんが、安心してください!
これらに当てはまっていたとしても、まったく悲観することはありませんよ♫
なぜなら、あらかじめ吠えそうだと意識できれば、予防をすることができるからです。
また、今回の話は
わたしが『愛犬の吠えぐせに困っている方の相談を受けた中で多かった特徴』であって
臆病な性格でも先住犬がいても、必ずしも吠えるようになるとは限りません。
大前提として、犬にとって吠えることは「嫌だ!」「遊ぼう!」「危険だ!」「来るな!」などを伝えるためのとても重要な手段です。
なので「まったく吠えない犬はいない」ということは意識しておきましょう。
ただ「吠える頻度」は、飼い方や性格によって変化します。
犬は意味もなく吠えることはしませんので、吠える理由を見極めて対処してあげる必要はありますね。
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