top of page
執筆者の写真uotani aki

無理してまで散歩はするな

「何分ぐらい散歩したら良いですか?」




愛犬の行動問題でお困りの飼い主さんから、

こう質問されることがあります



その犬のある行動の問題を改善するため

適度な運動と刺激が必要であったので、


「では、お散歩しましょうか」


という話の流れになった時によく聞かれます





たしかに、犬の散歩って実際どれぐらいしたら適切なのかってわからないですよね



犬は、極小のチワワから50kg以上あるビッグな犬もいますからね



飼育環境も皆さん違いますから

正直言って"適切な時間"なんてものは"ない"と思っています



それよりも、私はトレーナーなので、

散歩に行く習慣を身につけて欲しいなと思っています



なので、

「何分ぐらい散歩したら良いですか?」


と聞かれたら


「何分ぐらいなら、お散歩できますか?」


と逆に問い返します



質問に質問で返してしまって申し訳ないですw



ですが、

「じゃあ、毎日30分は散歩して下さいね」とビシッっと言ったところで、飼い主さんに



「やらされてる感」

「仕方なくやってる」

「言われたからやる」


そんな風に捉えられてしまうと、絶対に続きません



最初は、頑張って毎日散歩しても

次第に1日1回、2日に1回、5日に1回


最終的に、晴れて天気の良い日曜日だけウフ



そういう流れになります




「何分ぐらいなら、お散歩できそうですか?」


と聞くと飼い主さんの頭の中には


まず「する・しない」の選択肢がなくなります


その上で、自ら時間を設定してもらうことで

目標を自分で設定したことになります


やらされてる感を回避します



さらに、飼い主さんが

「じゃあ30分ぐらいなら続けられると思います」


と仰った場合は

「半分の15分で大丈夫ですよ」

とお伝えします。




お散歩ベテランの方なら、

「30分ってすぐ終わるわねー」と思うでしょう。


ですが、初めて犬を飼う人で、散歩の習慣がない人には、30分でも長く感じるものです




なので、まずはスモールステップではじめて

"散歩する習慣を身につけてもらうこと"が大事です




そうして、散歩するうちに

犬に良い変化があらわれたり、自分の体調がよくなったり、新しい知り合いなんかもできたりすると


散歩が寝る前の歯磨きぐらい

習慣になって、自然と続くようになります





ドッグトレーナーという職業は、

実は犬だけじゃなくて人の行動も変えていく必要があります



人間というのは、どうしても

周りの目、ご近所付き合い、価値観などに影響されてしまいますから


犬の方が断然素直ですね

閲覧数:15回0件のコメント

Comments


bottom of page