犬との付き合い方
2020年ペットフード協会の調査によると 約4割の人が、犬を飼う理由として 「生活に癒し、安らぎがほしかったから」となったようです。 ちなみに、 昨年新たに飼育された犬の数は 約46万匹で前年より14%増加しているそうです。

社会の不安が大きくなるほど、犬を飼う人が増えるということですね。 たしかに、彼らの姿を見ていると 笑わせてくれることもあるし、 いびきかいて寝てる姿には癒されます 元気に走り回ってる姿を見てると こちらも元気をもらいます 犬は、そんな不思議な愛すべき動物です。 しかし 犬に一方的に癒しを求めるのは フェアじゃない と私は思っています ずっと家の中で過ごさせて、運動も遊びも匂い嗅ぎも制限して 「吠えるからなんとかして」と相談されても、 やはり困ります もちろん、 体が不自由で、車の運転もできないから犬を外に連れ出すことが、そもそも困難という方もいるでしょう。 愛犬が外を怖がって歩かないからかもしれません。 とはいえ、家の中でもできることはあります 例えば、オスワリ・フセ・マワレ・オテといった芸を教えてみる。 オヤツを隠して宝探しゲームをするなどです。 犬が芸を教わるのは、あなたとの大事なコミュニケーションの一環になります。 また、 あなたの愛犬は「指示に従うと良いことが起こる」と自然に学習していきますので、犬はあなたの指示を聞きやすくなり、今よりも安らぎをもたらしてくれることでしょう 宝探しゲームは、 犬の「嗅覚を使って食べ物を探し、獲る」という本能的な欲求を満たしてあげることができます。 生物学的に理にかなった遊びです。
Give&Takeの関係性 愛犬に対して 『問題を多く抱えている飼い主さん』 と 『ほとんど問題を抱えていない飼い主さん』 の違いは 犬種でも、性格でもなく 愛犬の世話にかけた "時間の長さ"と"質"です。 ただ一緒にいる時間だけがながくて、 トイレの世話・エサを与えるだけで 良いというわけではありません。 あなたの周りに落ち着いており、お利口そうにしている犬を見かけると つい「羨ましいな」と思うこともあるでしょう。 ですが あなたが羨ましいと思っている犬の飼い主さんは 見えないところで 日々愛犬とコミュニケーションをとっているはずです。 寒くても1時間以上散歩していたり パピー教室・しつけ教室・アジリティー教室・犬の幼稚園などに通っていたり 新しいオヤツやおもちゃを頻繁に与えたり 一緒に旅行にいったりとね 犬は私たちに人間に癒しと安らぎ与えてくれる存在なのは、間違いありません。 しかし、犬との関係性は Give and Take であるべきです。 癒し、安らぎを与えて欲しいなら まずは、私たちの方から 彼らの欲求を満たし、心を癒してあげたり 家の外を怖がるなら、慣らしてあげたりして 安心して生活ができるように、努力するのも必要ですね 『大切なのは、私たちがどれだけの行動をするかではなく、それをするのに、どれだけ愛を注いでいるかです。 大切なのは、私たちがどれだけ与えるかではなく、それを与えることに、どれだけ愛を注いでいるかです。』(マザー・テレサ)