■犬を飼っている家の赤ちゃんは、成長した後アレルギー全般に対して強くなる
犬や猫は、一般的にアレルギーの原因になるといわれています。
イギリスのアレルギー財団(Allergy UK)によると、喘息の子供の約半数が猫に対するアレルギーがあり、同様に40%は犬に対するアレルギーがあるということです。
やはり、犬を飼うことは子供の健康によくないのでしょうか?
結論からいうと
幼児期からペットと同居している方が、アレルギーになりにくいのです。
幼少時にある程度のちりやほこりに接触することは一般的なアレルギーの抑制効果を持つかどうか(衛生仮説)を調べるための研究が、スウェーデンのウプサラ大学のトーブ・ファル教授によっておこなわれました。
調査の結果は
『スウェーデンで65万人を対象にした大規模調査で、犬を飼っていた家庭で幼少期を過ごした子どもがぜんそくになるリスクは、犬がいなかった子どもよりも低いことが分かった。』ということです。
引用:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34720836
この結果は、衛生仮説と合致したそうです。
調査によると、0歳から1歳までの間に犬を飼っていた家庭で育った子どもは、7歳になった時点でぜんそくを発症する可能性が13%低かった。
それだけではなく
ペットと触れ合いながら成長すると、動物関連のアレルギーの発生率が減ると同時に
塵、花粉、その他の植物によるアレルギー反応も減ることがわかっています。
成長後にアレルギー体質になる割合が低くなるのは、一つにはエンドトキシンという物質の濃度が関係しているようです。
この物質は、犬の口内や唾液にふくまれています。
毛づくろいなどで唾液のついた毛やフケに触れたり、直接犬に舐められたりすることで
人の体に伝達されます。(一部の人にはこれがアレルゲンとなります)
そして、幼児期にこの物質に触れると、子供の免疫系が抵抗力を発達させるので
成長後にアレルギー反応を引き起こしにくくなるということです。
幼少時に動物のふけに接触することがアレルギー抑制につながる可能性があることを今回の研究結果は示唆している。
一方で
残念ながら『すでに犬アレルギーがある子どもがいる家庭で、後から犬を飼うのは避けた方が良い』ともスウェーデンの研究チームは指摘しています。
公園で他のワンちゃんを触った後で、子供にアレルギー反応が出るようなら、飼育は諦めた方が良いということでしょう。
また、
たえず清潔にしていると、アレルギー物質に対しての抵抗力を育てるチャンスを奪っているということも指摘しています。
実際、衛生環境がよくなることでアレルギー患者が増加しているようです。
厚生労働省の広報誌によると、アレルギー疾患の患者は、2005年では日本人の約3人に1人でしたが、2011年時点では約2人に1人と、大幅に増加していると示唆されています。
(*アレルギー患者の増加はストレスの増加や住環境が良くなったことでダニが増えやすくなったなど他の要因もあります。)
つまり
病気を発症させる有機体に、何度も軽く接触することが、
結果として子供の免疫力は高め、丈夫な体にしてくれます!
【参考文献:犬があなたをこう変える スタンレー・コレン 2011】
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