どうも!こんにちは!悠さんですよ(^_^)v
私は訓練所で、人を咬むという問題があった柴犬をトレーニングしていました。
それ以外にも、咬み癖のある柴犬をたくさん扱ってきました。
その時から、おもっていたことがあります。
それは、咬む前の前兆となる動作やシグナルがほとんどないということです。
例えば、多くの犬は攻撃を行う前に、歯を見せて唸ったり、首本の毛を逆立てたり、尾をピンと立てたりして相手に離れるようにシグナルを送ります。
それでも引き下がらなければ、攻撃に出ます。
しかし、柴犬はそれらを省略して、ニュートラルの状態から、急に咬んできます。
実際には、シグナルを出しているのかもしれませんが、非常に分かりづらいのです。
なぜなのか・・・??
エリック・ツィーメン氏の著書「オオカミ その行動・生態・神話」の中で、興味深い内容がありました。
オオカミは、抑制なく他のオオカミを攻撃することは比較的まれなことです。
一方、非常に激しい闘争が観察されるのは、順位争いや、群れから競争相手を追い出すとき、そして他の群れのオオカミと争うときに起こります。
そして、その時オオカミはなんら予告なく攻撃します。
つまり、視覚的なシグナル(尾を立てる、歯を見せる)や聴覚的シグナル(唸る)が欠けていて、攻撃するオオカミの姿勢は、中立的な姿勢とまったく同じということです。
これは、柴犬と同じでは!?
2002年、スウェーデン王立工科大学のサヴォライネンらによって、柴犬は最もオオカミに近いDNAを持っているということが明らかになりました。
それゆえ、柴犬はオオカミと同じように、前兆となる視覚的および聴覚的シグナルを示すことなく攻撃することが多いのだと考えられます。
これはあくまでも可能性の一つですが、妙に納得しましたね(^_^)
5/10~お世話させていただいたワンちゃん達です♪
それでは!次回(o゚∀゚o)
おまけ
犬の行動観察の風景(^o^)
白柴君は寝てますが笑
お世話になっている、常連のわんちゃんたちの行動を録画し、かれらのコミュニケーションを研究しています。
撮った映像をスロー再生して確認すると、かれらのコミュニケーション能力に感動すら覚えます(^_^)
体の姿勢、向き、視線、表情、尾の形などを微妙に変化させて、相手に自分の意思を伝えています
犬の気持ちを知るためには、犬語を理解することが大切ですね(*^_^*)