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執筆者の写真uotani aki

犬猫譲渡会ブースで感じた違和感・・・


昨今、犬や猫などをペットとして飼う人が増えたことで


それに比例するかのように、保健所や各保護団体に持ち込まれる、ペットの数も増えているようです。



最近地方によくある、某大型ショッピングモールで買い物に行った際に

【保護犬猫譲渡会の案内ブース】が設置されているのを見かけました。


椅子と机が並べられていて、保護犬猫のポスターや写真、募金箱などが設置されていました。



皆さんも、一度は見たことあるのではないでしょうか?


こういった、保護犬猫譲渡会の募金活動やブースを見た時に、あなたはどのように感じていますか?






= 高騰するペットの値段 =



私は、犬に関わっている職業柄、やはり色々と考えさせられます。



というのも、たくさんの人が犬や猫を飼うことで、ペット産業は潤います。

そして、ペットが増えればそれに関連するグッズ、医療、トリミング、トレーニング、ホテルなどの需要も増えるからです。



ちなみに

最近、犬猫の販売値段が、異常なぐらい高騰してきていると思いませんか?


15年ぐらい前は、高くて20〜30万ぐらいだったのが、

近ごろは需要の増加もあってか、50万〜80万ぐらいの生態販売がザラに行われています。


この前、ティーカッププードルとして売られていた犬が、100万を超えていたのは

恐怖を覚えましたね・・・


ティーカッププードルを飼っている人には、申し訳ありませんが

あのサイズは奇形ですよ。


繁殖が難しい犬ほど、生態の値段が高くなるのしかたないと思いますけど、

カバやインドライオンと同じ値段ってのどうなんでしょ。(参照:上野動物園の動物の価格2018年時点東洋経済)



「生態に値段をつけるなんて!!」と憤りを覚える方もいると思います。


しかし、人間は承認欲求を満たすために、より価値や希少性のある物を求める習性がありますので、売る側をそれを狙っています。



まあ、個人的には値段の高い犬を買うよりも、少し安くてもいいから、

その分、愛犬のトレーニング費用に回してあげた方が、犬との生活が楽になると思いますけどねぇ。





= 一人の飼い主として =



さて、話を保護犬猫譲渡ブースについて戻します。


私が、保護犬猫譲渡ブースを見た時に感じること




「なんか、暗いよな・・」




ということです。


照明が足りてないとか、スタッフさんの雰囲気がとか

そんなことではありませんよ。




「なんでかなー?」と眺めていると


飾ってあったポスターに原因がありそうです。




「なくそう殺処分」「かわいそうな犬達」「去年は〇〇匹殺処分されました」

しょんぼり顔の犬の写真と一緒に、このような言葉が添えられています。


文字色は黄色


だいたい、どのブースでも同じようなポスターを使っているように感じます。



私は「いったいこれは誰に向けてのポスターなんだろう?」とふと思いました。



「この子は、身勝手な飼い主に捨てえられたかわいそうな犬です」


「この子は、繁殖犬として子供を産めなくなったから、不要になった犬です」



こういう言葉を聞くとどうでしょう?


『この犬達はかわいそうなんだ・・』という印象を持つかもしれませんね。




その一方で、犬を飼う理由として最も多いのが、”癒しが欲しいから”です。


私たちは、毎日の仕事や家事、育児、人間関係のストレスで、何かに救いを求めています。


そういう人たちが、このようなポスターを見て犬を飼いたいと思うでしょうか?



おそらく、ペットショップの子犬を買うことになるでしょう。

子犬の癒しパワーは絶大ですからねー。




そもそも、譲渡会ということは、犬を飼っていない人に興味を持ってもらいたいはず。


だとしたら、ポジティブな印象を持たないと「犬を飼うぞ!」とは思わないでしょう。


なので

「こういうポスターがあってもいいんじゃないかな」と、犬と暮らしている一人の飼い主として思ったわけです。



一方で、こういった譲渡会は

犬を飼っている人に向けての啓蒙活動の一環としての役割もあるでしょうから


なかなか、難しいのかもしれませんね。



私は、施設で働いている側の人ではありませんので、どういった目的で譲渡会が行われているのかわかりませんが、働いているスタッフの方は、ほんとにすごいと思っています。


私もボランティアとして、施設の犬達のお世話をした事がありますが、

犬の数が多いと掃除に散歩とかなりの体力を使いますから。



精神的にも、辛い事が多いと思います。



おそらく、保護されるペットを減らすためには、

ペットショップなどの供給源を絶って、今生きている犬達に新しい飼い主を見つけない限りは、現実的に不可能だと思います。



「譲渡条件がきびしいから、保護犬を飼いたいと思っても無理な場合が多い」という声を聞きますが、

それぐらいの条件をクリアしていないと、そもそも現代社会で犬を飼うべきではない

という事です。




それでも日々、奮闘されている方がいらっしゃいますので、

その方たちの負担を少しでも減らすために、私たちにできることは


犬を飼いたがってる知り合いがいたら「ほんとに必要なの?」と聞いてみたり

少しでも募金に協力してみるなどでしょうか。



犬と暮らすことは、大前提として大変なことも多い。


ですが犬は、現代人が動物と触れ合える数少ない貴重な存在から、大事にしなくてはいけませんね。




*こういう動物の命についての話題は、賛否両論がありますし、人それぞれ持っている価値観も違いますので、あくまで私が感じたこととして書かせて頂きました。
















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