「犬のしつけがなかなかうまくいかない・・」
初めて犬を飼う人だけでなく、何年も犬と暮らしている方でも悩むことが多い
”犬のしつけ”
愛犬のしつけ相談を受け、飼い主さまに改善のアドバイスをさせていただいていますが
中には「しつけが思うようにうまくいかない・・」と感じている人もいます。
そして、犬のしつけが「うまくいかないな」と感じている人には、共通の特徴があります。
ちなみに、うまくいかないというのは”犬に問題行動がたくさんある”というわけではありませんよ。
🐾犬のしつけがうまくいかない人の特徴とは?
犬のしつけがうまくいかない飼い主さんには、以下の共通した特徴があります。
1、犬の行動はすぐに変わると思っている
2、犬のせいにする
3、教え方に一貫性がない
4、感情的になる
5、落ち着きがない
思い当たる項目はありましたか?
犬は一般的に、人間の2〜3歳児程度の知能指数(IQ)があると考えられており、幼稚園児程度の認知能力があるともいわれます。
そのため「犬はしつけがしやすい」と思い込んでいる飼い主さんも多くいらっしゃいますが
決して簡単ではありません。
賢い動物だからこそ、間違った方法や一貫性のない教え方は混乱を招きやすいのです。
🐾 1〜3の飼い主さんの特徴
一般的にボーダコリーやジャーマンシェパードのような賢いと言われている犬種を飼っている方に多いのが『1、犬の行動はすぐに変わると思っている』『2、犬のせいにする』です。
心理学教授のスタンレー・コレン博士によるIQテストの結果によると、他の犬種よりも優れた知能を持っていると評価されているので、賢いのは確かといえます。
しかし、だからと言って犬に期待しすぎるのはどうでしょうか?
犬の賢さに期待しすぎている飼い主さんは「分かっているのに言うこと聞かない」と考えやすく「うまくいかないのは犬のせいだ」と思ってしまいます。
犬のアジリティー競技会でコースを間違えて失格になってしまった飼い主さんが、愛犬に対して「今日はご飯抜きよ!」と言っていたのは衝撃でしたね。
さて
どんなに賢い犬種と言われていても、
昨日と今日で対応を変えたり、少し練習しただけで「この子は分かったはず」と思い込んでしまう飼い主さんは、しつけがうまくいいかないでしょう。
🐾4と5の飼い主さんの特徴
感情的になりやすかったり、落ち着きがない飼い主さんもしつけに苦労されています。
犬は人の表情、仕草をよく観察しています。
それを手掛かりに、あなたとコミュニケーションをとっていると言っても良いでしょう。
そのため、気分の浮き沈みが激しかったり、動作が慌ただしい人だと
犬は飼い主さんの要求にうまく答えることができません。
犬が「おすわり」を覚えていたとしても、飼い主さんがイラついていると
「いつもと雰囲気が違う・・」と犬は動揺してしまうことでしょう。
そのうえ、「おすわりしなさい!お〜す〜わ〜り〜!おすわりわ?」
と落ち着きなく接することでも、犬は動揺します。
犬を動揺させることは、学習の妨げになるので
しつけはなかなかうまくいかないでしょう。
いかがだったでしょうか?
しつけがうまくいかない人というのは、愛犬に問題があるのではなく
飼い主さん側の考え方や態度に問題があります。
犬の行動はそんなすぐに変わりません。
犬に善悪の判断を求めるのは意味がありません。
教え方は家族全員が統一しましょう。
嫌なことがあった日は、しつけから距離を取りましょう。
落ち着いてください。でないと愛犬は混乱します。
しつけは決して簡単ではありません。
しかも”これが正解”というものもありません。
だからこそ
犬の個性に合わせて、できそうなことを見つけ伸ばしてあげるも良し
苦手なことはどこまで教えへ、許容範囲はどこまでかを飼い主さん自身が決めて
いいものなのです。
ただし、周りの迷惑にならない範囲でね( ^∀^)
犬に対する考え方や接し方を見直してみると、きっと良い成果が得られるでしょう♫
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