犬のしつけ相談を受けていると
『よくない行動は無視しろ』という情報が溢れているなと感じます。
先日にも、飛びつきで困っている飼い主さんからお話を伺う機会があり
「調べたら、飛びつきは無視したら良いってネットに書いてあって・・」という
また
違う飼い主さんは
「ドッグトレーナーさんから『飛びついても全く相手にしなければ、飛びつかなくなりますよ』と言われました」というお話をよく聞きます。
無視って、誰にでもできるし、テクニックとかいらないから簡単そうですよね。
アドバイスとしても、なんとなく納得感があります。
ですが
それと同時に「無視を試してみても全然良くならない」という意見もお聞きします。
[犬のよくない行動を無視することで改善させる]
果たしてこれは本当に効果があるのでしょうか?
■「良くない行動を無視する」というのは、正解であり、不正解でもある
結論を言うと、よくない行動を無視しても
効果はほとんどありません。
その上、問題行動がよりやっかいになる可能性もあります。
つまり『よくない行動は無視する』という方法は、実はかなり危険なのです。
そもそも、完璧に犬を無視することってできますか?
例えば、
愛犬の飛びつきを「無視すること」でやめさせようとします
飛びつくとかまってもらえると犬が学習しているから、
それなら相手にしなければ、飛び付かなくなるだろう。
という、いっけんとても効果がありそうですよね。
ですが、この場合
飛びつきが、足を噛むに変わってしまうことがあります。
なぜかというと
飼い主に飛びつく犬の目的というのは、
関心を引きたいというのが一般的だからです。
そのため、たとえ無視をして飛びつかなくなっても、犬の欲求は満たされていないので、
他に関心を引けることはないか?と考えるからです。
そして多くは、『吠える』『噛み付く』『物を持って逃げる』など、目立つ行動をとることで、飛びつくと同様の報酬を得ようとします。
黙ってジッとしているより、上記の行動をするほうが、圧倒的に注目されますからね。
もし、噛まれたあなたが「いたいっ!!」っと声をだしてしまったとします。
それは犬にとって、反応を引き出せたという報酬になり
次からは、飛びつかずにきっと足を噛む頻度が増えるでしょう。
ここで問題なのは、足を噛まれても全くの無反応でいられるかということです。
これは、なかなか難しいと思います。
足を動かすだけでもアウトです。
要するに、飛びつきを無視することで、その行動はしなくなるが
一方で、また新たな問題がうまれてしまったということです。
効果が”ほとんどない”と言ったのはそういうわけです。
噛みつかれるぐらいなら、飛びつきの方がまだましだったかもしれませんね。
このように
「良くない行動を無視する」というのは、正解であり、不正解でもあるのです。
結局、飛びつき行動だけをどうにかしようとしても”ダメ”ということ。
根本にある行動の動機、
つまり、かまってほしいという欲求を満たすことが大事なのです。
お留守番の時間は長くないかな?
遊びは足りてるかな?
そういったことから見直してみるのは、いかがでしょうか?
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