イヌの問題行動の9割は正常
イヌの相談事を受けていて、最近、思うようになったこと。
あなたの愛犬は、あなたにとってして欲しくない行動をとりますか?
「あ〜だれかー、なんとかしてくれー!治してくれー」
「そうだ!ドッグトレーナーに相談して治してもらおう!うん!それがいい!」
わたしの元にも、とてもありがたいことに
愛犬のさまざまなご相談を頂きます。
ですが、最近思うのは
『問題行動をなおす』
よりも
『問題行動が起こる状況を如何につくらないか』
と考える方が良いのではないか?
ということです。
(ここではあくまで便宜上、問題行動と呼びます)
そもそも、イヌの行動っていうのは、ほとんどが正常な範囲であって
飼われている生活環境によって、問題とされているだけ。
マンションで飼育されているイヌの吠え声は、隣、上下の部屋の住人に迷惑をかける可能性が高いから
もし、そのような環境でイヌを飼っていたら、吠える犬は悩ましいかも。
「周りに迷惑かけてないかな…」
「うるさいって思われてるんじゃ」
心配症な方なら、マンションでイヌを飼うのは大変かもしれません。
一方で、周りに住宅が少ないところだろ
イヌの吠え声は、むしろ喜ばれることもあります。
例えば、熊や猪、鹿を追い払ってくれたり
家から離れて畑仕事してるときに、イヌが吠えて来客を知らせてくれたりと
吠える犬ほど
「この子は優秀だな!」と重宝されるわけですよ。
これが、本来のイヌの役目でもあり
人はイヌに助けてもらいながら、今の文明を築いていったはずです。

また
子犬の相談で多い
いわゆる『甘噛み』。
毎月と言っていいほど、必ず相談されます。
まさに、ドッグトレーナーになるための登竜門的な、この甘噛み相談
ネットには、
「甘噛みをさせると、人を咬むようになる」
というネガティヴ情報があふれ
(間違っているわけではありませんが、甘噛みしようがしまいが、間違った躾をすると咬むようにはなります)